薬の用法用量、相互作用などの処方内容を鑑査して薬を調剤します。当院は、禁忌薬剤の投与や重複処方等を防止するため処方監査システムを導入し、1枚の処方せんに対し複数名の薬剤師が関与するなど、 調剤過誤防止に積極的に取り組んでいます。効率的かつ安全に薬を提供できるように努めています。 また、当院で手術予定のある患者さまのお薬手帳内容を確認し、周術期に注意の必要な薬剤の有無をチェックして、安全に手術を受けられるように医師に情報提供を行っています。

当院では、2022年7月より院外処方せんの発行を開始しました。外来患者さまは原則院外処方となり、保険薬局にてお薬をお受け取りいただきます。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

注射薬の用法用量、施用手技、投与速度などの処方内容の確認に加えて、他剤との配合変化や相互作用の有無をチェックし調剤を行います。 抗がん剤治療は、レジメン（治療計画）に基づいて適切かつ安全に行う必要があります。レジメンを基に前投薬、投与量、投与速度など厳格に確認を行っています。

高カロリー輸液や抗がん剤を清潔な環境で調整するために、クリーンベンチや安全キャビネットなどの無菌調整下で行っています。 2019年より抗がん剤暴露対策として、閉鎖式薬物移送システムを導入しました。 より安全に調整、使用できる環境整備に取り組んでいます。

当院では各病棟に担当薬剤師を配置しています。 担当薬剤師が直接ベッドサイドに伺い、持参薬の確認や服薬アドヒアランスおよび薬の副作用歴など患者さまの薬に関する情報収集を行い、 医療スタッフに情報提供を行っています。そして、新たに始まるお薬の治療目的や使用方法の説明、副作用の有無の確認を行っています。 服薬習慣をつけるために、持参された薬BOXやカレンダーに薬のセッティングを行う服薬支援も行っています。

その他、医師への処方提案、薬物血中濃度解析業務、薬に関しての相談応需、カンファレンスの参加および病棟の薬品管理など、病棟活動は多岐にわたります。入院から退院まで患者さま一人ひとりにあった薬物治療に貢献できるように取り組んでいます。

薬剤師が直接ベッドサイドに伺い、化学療法薬の目的や投与スケジュールの説明、副作用の対処方法の指導を行っています。治療薬に関するさまざまな相談に応じます。医師や看護師などの医療スタッフと連携し、患者さまが安心して治療をうけることができるように努めています。

薬剤師としての知識や技能を活かし、医療スタッフと連携したチーム医療の一員として参加しています。