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認定看護師のご紹介
糖尿病看護認定看護師・特定看護師
岡崎 眞由美
糖尿病看護認定看護師や特定看護師ってどんな資格?

糖尿病は一生つきあっていく病気です。生活様式が多様化し、食事や運動、薬物療法、療養行動すべてにおいて生活に合わせたテーラーメイドの療養が必要となっています。療養方法を患者さまと一緒に探し、時には軌道修正しながら血糖コントロールだけでなく生活にも寄り添っていくのが認定看護師の役割であり「糖尿病患者さまの伴走者」といえます。2014年には保健師助産師看護師法が一部改正され、特定行為研修を受けた看護師が手順書を用いて医行為が行えるようになりました。私は2016年に特定行為研修を終了し「インスリン投与量の調整」他が実施できます。現在は週に3回、医師と連携しながら「特定看護師外来」を開設しています。患者さまからは「あなたの説明は解りやすい」「自分のことをよく知って治療のアドバイスをくれる」などの声が寄せられ、医学的な知識や思考を活用しながら看護の専門性が発揮できると感じています。

認定看護師から特定看護師を目指したきっかけは?

糖尿病専門医は重責を担っており、1人の患者さまに多くの時間を割けない現状があります。認定看護師として医師と協働していくうちに、自分の実践能力を高めれば、患者さま個々にあった満足度の高い医療が提供できるのではと考えるようになりました。そこで特定行為研修を受講しました。

資格取得にあたって苦労したことは?

特定行為研修は医学の視点からの学びでしたので、看護の視点で働いてきた自分には戸惑うことも多くありました。講師は医学部の講師や教授が多く「研修医と同レベルを目指す」ことを課せられ勉強に追われる毎日で辛く苦しかったです。認定看護師取得時も特定行為研修も、東京都清瀬市の看護研修学校で学びました。主婦・母親でもある自分が長期に家を留守にすることは、家族の協力が不可欠です。長期の研修参加を応援してくれた職場の仲間と家族には感謝しています。

今後の目標を教えてください

患者さまの生活の場は家庭、施設、デイケアと様々です。そこで院内だけの活動に留まらず、訪問看護師さんや介護士さん、ヘルパーさん向けの出張講座など地域の役に立てる取り組みを考えています。また企業、学校、地域に出向いて健康教室(一次予防)を開催し身体に関心を向けてもらうことで、疾病予防の手助けができればいいなと思います。

最後に一言メッセージを

糖尿病を持ちながら生活するのは困難なことも多いと思います。患者さまと一緒に工夫を凝らしながら一つずつ乗り越えて、糖尿病がある人生を活き活きと過ごせるようなお手伝いがしたいと思います。また認定看護師や特定行為研修で出会った仲間は私の財産です。これからも「人」を大切にして自分も成長し続けられるよう頑張っていきます。

がん化学療法看護認定看護師
池上 知嘉子
がん化学療法看護認定看護師ってどんな資格?

がん化学療法看護認定看護師は、患者さまが安全に安心して抗がん剤治療を受けられるようにすること、少しでも副作用を軽くし、その人らしく日常生活を送っていただけるようお手伝いすることが役割です。看護師に対する教育を行い、看護の質の向上を図ることも認定看護師としての役割です。

認定看護師として心掛けていることは?

患者さまやご家族が治療や副作用を理解された上で、それぞれに合った対処方法を一緒に考えるよう努めています。疑問や不安などの気持ちを表しやすい雰囲気づくりも大切にしています。しかし、脱毛など予防が難しい副作用もあります(全ての薬で脱毛するわけではありません)。外.見の変化は患者さまにとって大きな悩みにもなりますので、早めに頭皮ケアや帽子・ウィッグを紹介して、社会生活への影響が少なくなるよう考えています。

認定看護師を目指したきっかけは?

以前は今のように吐き気止め薬も進歩していなかったので、抗がん剤による嘔気・嘔吐はなかなか抑えることができませんでした。化学療法を受ける患者さまと接するたびに自分の無力さを感じていて、看護師として患者さまの苦痛を緩和することはできないのだろうか?と思ったのがきっかけです。

資格取得にあたって大変だったことは?

私が資格取得を目指したのは外科病棟へ勤務しているときでした。外科で行われる化学療法や薬については知識があるつもりでしたが、血液内科や他の診療科での化学療法は経験がなく、薬品名もほとんど知らない状況でした。資格取得のために多くの新しいことを覚えなくてはならなかった点が大変でした。

今後の目標を教えてください

現在は外来化学療法室で治療を受けられる患者さまに関わらせていただくことが多いのですが、入院治療中の患者さまにももっと深く関わることができればと思っています。外来・病棟の看護師に色々な知識を提供し、統一した看護が提供できるよう看護師教育にもさらに力を注いでいきたいです。

最後に一言メッセージを

患者さまから聞く「ご飯が食べられるようになった」「旅行に行ってきた」といった言葉が私の看護の原動力になっています! 今後も他職種(医師・薬剤師・栄養士など)とともに、最適な医療の提供を目指していきます。

透析看護認定看護師
松田 和子
透析看護認定看護師ってどんな資格?

透析療法は生涯続けていく治療で、患者さまの治療に対する向き合い方や生活習慣を知り、透析とともに生きること、その人らしい生活をおくるにはどうしたら良いかを一緒に考えていきます。また、専門的知識や技術を用いて安全な透析を提供すること、他職種と協働して患者さまの療養を支えていくことも役割とされています。2017年7月の時点では、全国に240名、広島県には8名の透析看護認定看護師がいます。

認定看護師を目指したきっかけは?

12年間の透析勤務のなかで様々な経験をし、本当にこれで良かったのか、他にもっと良い方法があったのではないかと葛藤することが多くありました。看護師として、苦しんでいる患者さまやご家族のために、少しでも役に立つためにはどうしたら良いかと見つめ直した時、透析の知識や技術を基本から勉強し直し専門性を高めること、自身の人間性を成長させることが自分のやるべきことではないかと思い決意しました。.見の変化は患者さまにとって大きな悩みにもなりますので、早めに頭皮ケアや帽子・ウィッグを紹介して、社会生活への影響が少なくなるよう考えています。

資格取得にあたって大変だったことは?

私は以前勤めていた病院を退職後、2016年に半年間、東京女子医科大学看護学部教育センターで22名の同期生(13回生)と学びました。始めはじっと座って勉強することに慣れず臨床が恋しくなりました。苦労したことは数々のレポート提出で、何度も書き直し、夜中までグループで話し合うこともありました。1か月間の臨床実習では「傾聴」「共感」の大切さを実感しました。「ひとつひとつ目の前の山を登っていく」そんな半年間でした。

今後の目標を教えてください

1.透析患者さまへ、透析センターのスタッフと共に、安全・安楽・安心して透析を受けていただけるよう環境を整えていきたいと思っています。
2.慢性腎臓病(CKD)の方へ、腎臓病悪化予防のための生活相談や、透析が必要になった時は腎代替療法の選択を自己決定できるよう支援していきたいと思っています。
3.患者さまや職員へ、腎臓病や透析についての勉強会を開き、理解を深めてもらえるよう取り組んでいきたいと思っています。

最後に一言メッセージを

チームで患者さまやご家族を支援することが重要であり、連携を深めていくことが課題です。患者さま一人ひとりの思いを大切にし、ご本人の持つ力を信じ、支えていける存在になりたいです。 2017年に資格を取得した若葉マークの未熟者ではありますが、少しでも「不安が和らいだ。気持ちが楽になった」と言ってもらえるよう精進していきます。

糖尿病看護認定看護師
清川 由美子
糖尿病看護認定看護師ってどんな資格?

糖尿病を持つ患者さまは多くいらっしゃいます。糖尿病は様々な合併症があり、治療や手術にも大きく影響を及ぼします。糖尿病看護認定看護師は患者さまがセルフケア行動や血糖コントロールを行えるように援助していきます。

認定看護師を目指したきっかけは?

もともと日本糖尿病療養指導士の資格を取得しており、糖尿病患者さまへの療養指導を行っていました。糖尿病について勉強するなかで、ステップアップしたいという思いになりました。.見の変化は患者さまにとって大きな悩みにもなりますので、早めに頭皮ケアや帽子・ウィッグを紹介して、社会生活への影響が少なくなるよう考えています。

資格取得にあたって苦労したことは?

資格習得のために福岡県立大学看護実践教育センターを受験する際には朝晩受験勉強をし、入学後には福岡へ単身移住し、久しぶりの学生生活と座学にどっぷりと浸かりました。課題と試験の連続を乗り越え、卒業後は認定試験日まで仕事をしながら勉強するなど、プレッシャーも含めなかなかできない体験をしましたが、家族・友人の励まし、病院のバックアップのおかげもあり、無事資格を取得できました。センターで学んだ同期の仲間との繋がりが大きな支えとなり現在に至っています。

認定看護師として心がけていることは?

一人ひとりの患者さまが「生活者」である、ということを常に大切にして関わっていきたいと思っています。そのため「知る・支える・伝える・振り返る・見守る」ことを意識して関わりたいと考えています。患者さまを「ありのまま」受け止め、健康な人と変わらない生涯が過ごせるよう常に伴走者でありたいと思っています。

最後に一言メッセージを

入社以来、長く病棟勤務をしていましたが、2020年2月から外来勤務となりました。これからも患者さまの生活に近い場所で活動していきたいと思っています。 2017年に資格を取得した若葉マークの未熟者ではありますが、少しでも「不安が和らいだ。気持ちが楽になった」と言ってもらえるよう精進していきます。

認知症看護認定看護師
中島 友美
認知症看護認定看護師ってどんな資格?

認知症の方が入院すると、身体の不調や環境の変化で混乱をきたしてしまう方も少なくありません。認知症になると、ストレスや不安があっても自分の思いをうまく伝えられず、それが混乱として表れるケースが多々あります。その人の生活や歩んできた人生にも思いを馳せ、言葉にできない不安や困りごとが何かを探り、解決できるよう関わっていきます。

また、介護するご家族も様々な悩みやストレスを抱えておられます。ご家族の思いを聞き、サポートしていくことも大切な役割の一つです。急速に進む高齢化社会の中で、認知症高齢者の数も増え続けています。認知症の方が安心して入院生活を過ごし、安心して元の生活に戻れるよう支援します。

認知症看護認定看護師を目指したきっかけは?

混乱している認知症患者さまや、その姿を見てショックを受けているご家族を目の当たりにしても、どう対応すればよいか分からず不甲斐なさを感じた事例に多く直面してきました。また、入院を機にADLや認知機能が低下し、自宅退院が叶わなかった事例も多くありました。もっと認知症患者さまの思いを知りたい、解りあいたい、その人が望む生活が何かを知り、それをサポートできるようになりたいと思い、認知症看護認定看護師を目指しました。

認定看護師として心がけていることは?

認知症になると何もかもできなくなっていくというイメージがあるかもしれませんが、どんなに重度の認知症の方でも必ず残された力があります。その人に残された力が何であるのか、どのように支援すればその力を発揮できるのか、その視点を常に意識し関わっています。また、認知症看護は看護スタッフやその人に関わるすべての職種の人と共同してケアを行う必要があります。患者さまやご家族との対話はもちろん、スタッフとの対話も大切にし、一つひとつの事例に丁寧に向き合うことを心がけています。